DiDi(でぃーでぃー)与那国交流館。「でぃー」は、与那国の言葉で「行こう」の意味。ここに人々が集い、交流することを目指しています。当館では展示や資料を通して学ぶ「風ラボ」、芸能の鑑賞などで文化を知る「唄ラボ」、食文化に触れる「食ラボ」という三つのコーナーを通して、与那国を体感し、交流する機会をつくりたいと考えています。
また与那国の祭事の紹介や、島内の観光スポット・各施設の紹介を通して島の皆さんとの交流をすすめ、与那国と島外の人や地域との相互交流も発信していきます。
<風ラボ>
学ぶ、親しむラボ
風ラボでは、日本の最西端に位置する与那国島の、交流の歴史にふれることができます。これまでの与那国の人びとと島外の人びととの交流やつながりを振り返り、それが日々の暮らしに与えてきた影響の一端を示します。そこには、今後の交流について考えるための、重要なヒントがあるのではないでしょうか。
<唄ラボ>
文化にふれ、楽しむラボ
与那国の祭事やさまざまなイベントで披露される唄や踊り。唄ラボではこうした芸能をイベントやワークショップを通じて体感して頂くことで、島の文化により深く親しむことができます。
<食ラボ>
食にふれる、ヘルシーなラボ
与那国の食材、特産物、料理などの紹介を通じて、与那国の食文化や自然の魅力にふれることができます。喫茶コーナーを併設していますので、ごゆっくりおくつろぎください。
日本の最西端に位置する与那国島で生まれた独特な歴史や文化、台湾をはじめとする周辺地域との関わりなど、与那国の記憶をたどります。
■発田鰹節工場
充実した施設・設備と生産量で「東洋一」とうたわれた=1938(昭和13)年、宮里栄紀・撮影、『与那国案内写真帳より』【提供・玉城康男】(町史別巻1『記録写真集 与那国』p.232)
■すり身をつける
鰹節製造工程の一つ。すり身を付ける=1965(昭和40)年頃【提供・松川栄光】(町史別巻1『記録写真集 与那国』p.230)
■祖納豊年祭
東西集落対抗綱引きの中心場面。長さ70~80メートル。直径50~60センチの雄・雌の二本の綱を両方から結び合わせ、抜き木を差し込み、引っ張り合う。西側が勝てば豊作になるとされている=1978(昭和53)年、西浦宏己・撮影『与那国島 西浦宏己写真集』より(町史別巻1『記録写真集 与那国』pp.130-131)
■花蓮市との姉妹都市締結
陳清水・花蓮市長から記念品を受け取る外間町長=1982(昭和57)年【提供・与那国町役場】(町史別巻1『記録写真集 与那国』pp.292-293)
島の人生 -交流の島・どぅなん- 与那国島は石垣島と台湾のほぼ中間に位置し、近海の海は黒潮が流れ、波も荒いことから絶海の孤島であるように思われますが、実はこの島へは先史時代から様々な人びとが訪れていますし、与那国の人びとも様々な地域へ出かけてきました。このような人びとの交流は、島の暮らしにどのような影響を与えたのでしょうか。グローバル化が叫ばれて久しい現在、人やモノは国境など関係なく自由に行き来しています。与那国の人びとも今後ますます島外との交流を必要とし、それによって島を発展させていこうとするでしょう。ここではこれまでの与那国の人びとと島外の人びととの交流の歴史を振り返り、それが島の人びとの日々の暮らしに与えてきた影響の一端を展示します。そこには、今後の交流のありかたを考えるための、重要なヒントが隠されているように思われます。
■トゥグル浜遺跡出土品
トゥグル浜遺跡は与那国島で最も古い、新石器時代の遺跡として知られていますが、この遺跡からは与那国島からは産出しない、緑色片岩で作られた石斧が多数出土しています。
これらの石は石垣島で産出されることが知られています。またこれらの石器と共に、イノシシの骨も多数出土しています。イノシシも与那国島には生息しておらず、西表島や石垣島から運んできたと考えられます。このことから、既にこの時代には与那国島と西表島、石垣島などとの間に、石材を求める人々の密接な行き来のあったことがわかります。
他に、フィリピンや台湾など、南方からの影響がうかがわれるシャコ貝の貝斧や、大陸との通交をうかがわせるヤコウガイ蓋製スクレイパーを展示しています(沖縄県立埋蔵文化財センター所蔵)
■人頭税
1609年に薩摩の島津氏による琉球国侵攻ののち、1611年には与那国島で検地が行われました。そして人頭税と呼ばれる税制がはじまりました。
これは納税額を人の頭数で割ったもので、米などの農産物のほか布、縄、畜産品や魚介類などが納められました。このうち主に女性が担ったのが布といわれています。
写真の崎原タマさん(1875-1964年)が語るように、大変過酷なものだったそうです。
この困難な労働のなかで、花織などの高級品が製作される一方、島民は簡素な造りのドゥタティ(作業着)を身に着けました。
ドゥタティは、今日でも折々の行事で愛用されています。
■チンムリ
お祝いの席で揚豆腐、ようかん、麦てんぷら、ブン(山の芋)、昆布、なんとぅ(餅菓子)、かまぼこの7品で構成されたお重で、最も多い場合には9品になります。
かまぼこの上にハイビャクシン(与那国の言葉でシキャティ)を立てます。沖縄本島では「シンムイ」と呼ばれ、主に旧暦3月3日の祈願で用いる地域が多いのですが、
与那国では祭事のほか、様々なお祝いごとに用いられます。先島諸島で、この「シンムイ」と同じ形態のお重は、与那国にしか残っていないといわれています。
今回はマチリで使用される5品を再現しています。
「唄ラボ」では、ライブイベントや伝統芸能の上演、講演会、会議、上映会などの目的でスペースをお貸しすることができます。食べ物、飲み物のお持ち込みも可能ですので、懇親会やパーティーにもお使い頂けます(ゴミはお持ち帰りください。使用後に破損、汚染が発見された場合は、原状回復にかかった実費を請求させて頂きます)。
1.電話やメールで問い合わせ
必要書類等の手続きについて確認
お問い合せ先 TEL:0980-87-2166
利用規約・申請書
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2.利用申請書の送付・料金支払い
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3.利用許可証発行
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4.利用当日
窓口にて利用許可証、
領収書をお受け取りください。
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5.利用後
●借用した備品・物品等を所定の場所へ戻し、
利用時間内に原状復帰してください。
●座卓や椅子の配置も変更した場合、
元の位置に戻して下さい。
●ゴミはお持ち帰りください。
当日までに窓口にてお支払い、又は銀行振込
許可証発行後の変更及びキャンセルは
直接受付窓口に
与那国島歴史文化交流資料館使用申請書を
お持ちになって手続きを行ってください。
★印の場所と時間帯は、1時間ごとのレンタルはしておりません。
*町民割引あり。町民の方は、直接当館へお問い合わせください。
*全館貸しは、唄ラボに加え、風ラボ(エントランス)空間がご使用になれます。
*前庭空間には、備品の貸し出しはいたしません。あらかじめご了承ください。